子宮全摘を乗り越えて

つらかった生理痛

10代のころ

中学生くらいのころはひどくなかったんですが、高校生になったあたりから生理痛がひどくなってきて、欠席したり登校しても保健室で休んで早退したり、痛かったけどそんなものなのかな~と思ってました。それ以外は、友達にも恵まれていてとても楽しく高校生活をすごしてました。

卒業したら就職しようと思ってたのですが、大学へ推薦入学させてもらえることになり、県外だったので一人暮らしすることになりました。残念ながら、第1志望は落ちました。

引込思案で甘えん坊なところもあって、自立できるようにならないとっと思って、ドキドキして入学したの覚えてます。

20代前半のころ

慣れない生活の中食生活もあまりよくなかったのか、アレルギー症状がひどくなったり、蕁麻疹がでて顔や体が倍に腫れ上がったり、それでも楽しくすごしてました。生理痛は相変わらずで、のたうち回るくらいの痛さで、痛み止めが効くまで泣きながら転げまわってました。

大学を卒業しても変わらず、仕事を休んだり、早退したり。親切な先輩がいて、”その痛さは異常だと思う。病院行ったほうがいい”って言ってくれて、行ってみると”子宮内膜症”ってしんだんされました。

その当時は、携帯電話もそんな普及してる時代ではなくネットで検索できることなく、病院の先生の話と本屋さんで調べるくらいしかできませんでした。

生理を止めて進行を抑えるしかないって言われて、治療を開始しました。副作用がひどくて気持ち悪かったり変な汗がでたりこの頃はあんまり楽しい記憶はないです。

20代半ばのころ

お医者さんの話では、子宮内膜症というのは不妊の原因となることもあると言われ、子供男女4人産んで平凡な家庭を築くことが夢だった私には、子供ができないかもしれないことにショックを受けました。

不正出血もあったし、周期もまばらで排卵誘発剤を打ったり、何件か病院に行き今でいうドクターショッピング、迷路にはまってましたね。

妊娠・出産

不妊治療

なんとなく当時付き合っていた人と結婚するんだな~と思っていたんですが、性格が違いすぎてケンカするときもあり子供が欲しいと焦ってた私は、周囲が決めていった流れに巻き込まれるように結婚してしまったんです。私の優柔不断と甘さに後々後悔することになります。

性格の合わない相手との結婚生活は段々うまくいかなくなり、子供が生まれたら変わるんじゃないかという期待にかけていたところがあります。日々食べれなくなり、ストレスから卵巣出血というものになったり栄養失調になったり、内科を受診したお医者さんには今の妊娠は危ないと言われました。

子宮内膜症以外にも不妊の原因が何個かあり不妊治療してました。多嚢胞性卵巣症候群と左側卵管がつまっていたんです。

妊娠

卵管造影検査をして管のつまっていたところが通じるようになったのか、妊娠しました。妊娠するのに普通の人の半分の確率くらいだろうといわれてたので嬉しかったです。

しかし、健康な母体じゃなかったからか妊娠7ヶ月で切迫早産で入院することになりました。毎日泣きました、医療が発達しているとはいえ陣痛が始まってしまったら出産するしかなく、赤ちゃんにはなんらかの障害が出るだろう。頭真っ白です。

出産

NICU(新生児集中治療室)のある大きい病院に転院し、24時間の点滴投与と診察、トイレ以外は絶対安静で3ヶ月間入院しました。

こんなに長い間入院したのは初めてです。しばらくして慣れたころ同じ病室の人と話すようになりもっと大変な治療をしてる人々に出会いました、あの時は心の支えになりました。自然に妊娠し出産することがとても尊いものに感じるなか、不妊治療の認知度がまだ低い時代だったので、体外受精で妊娠出産することの理解がなかったり、切迫早産の入院が甘えとかトイレの掃除が足りないからとかいう人もなかにはいました。

毎日お腹の中にいてねと願ってすごすうちに、出産する時期にきて出産しました。

出産後

今思えば産後うつだったんですかね、赤ちゃんが怖く感じることがあったんです。あんなに待ち遠しかったのに何で泣いているのかおろおろし、母乳を飲まなかったら、死んじゃったらどうしようとかこわくなっちゃんです。

そんな精神状態で上手くいかなくなり、離婚になりました。この頃は、必死でつらかった記憶しかなく明日がくることしか考えられなかったです。子ども自身にも淋しいつらい思いをさせたしまった。

出会い

再婚

目まぐるしく日常生活を過ごしてる中で、知人の紹介である男性と知り合い再婚しました。子供もなついてくれて、男性が怖かった私の影響で子供も知らない男性を見ると泣き喚いていたのですが徐々に落ち着いていったのです。

もう一人

不妊症なので子供はできないとあきらめてましたが、ありがたいことに授かり出産しました。このころまでは、妊娠出産で生理がとまっていた期間があったので生理痛ひどくなかったです。

パートの仕事をして、家事をして、子供の成長してく過程での悩みがあったりアッという間にひが過ぎていき気づいたらアラフォーです。

アラフォー

腹痛

日々強くなっていく腹痛、生理以外の日でも痛みが出るようになっていき、病院にいきました。子宮内膜症、子宮腺筋症という病気でした。子宮腺筋症は、子宮の筋肉の中に何らかの原因で出血が起こるもので年数がたつにつれて肥大してくみたいです。

妊娠中、お腹が固く張りが強くなりがちだった原因が腺筋症だったんだなと思って納得しました。お医者さん曰く、腺筋症の人の子宮は硬いみたいです。お腹が大きくても元気よく動く人をみていつもうらやましかったんです。なんで、元気に動けるんだろうかと、人のお腹ってわからないので、自分のお腹が普通かどうか比較できなくてわからなかったです。

決意

子供まだ何人か欲しかったです。でも自分の体力がないのともしかしたら入院になって周りにもっと迷惑かけるかもしれないと思い、諦めて子宮をとることにしました。

もう子供は作らないと決意して、子宮を全摘する人もなかにはいるみたいです。2人産むことができて私は幸せでしたし、子育てに悩むこともありますがあと10年痛みで過ごすことはたえられないです。

腹腔鏡下手術で取り、回復も早かったんですけど、体の踏ん張りが利かない感じで、パートをしてましたが、体がついてこなくなったので在宅で仕事をしようと今頑張ってます。

ざ~っと書いてきたんですけど、不快に感じれた方がいたらごめんなさい。もっと重い病状の方、治療中の方もおられると思います、元気に過ごせるよう願ってます。

病気のかたも無理せず働ける環境ができるようになにか発信していけたらと思います。最後まで読んでいただいてありがとうございます。

最新情報をチェックしよう!