歴史好きですか!?箏を弾くのに歴史なんて覚えなくても弾いてるだけでも楽しいですが、年齢を重ねるごとに音楽の歴史、人の歴史に興味がわいてきました。若いころにならった箏の歴史、その時はあまり深く考えなかったんですけど、古き良き文化を語り受け継いでいくというのも大事なのかなと思うようになりました。
先日見たおわら風の盆でも三味線や胡弓、笛など聞いて心染み入る音色に少しでも邦楽に触れてもらいたいです。
サラッと読んでいってもらえたらいいなと思います。
楽器の種類
邦楽器の種類
琴(こと)と書かれていることが多いですが、箏(そう・こと)が現在使用されている13弦の邦楽器の正式に書く漢字です。本来、箏と琴は違う楽器で、琴の字を使用することもあることから、琴と書かれ、読むことが多いです。ややこしいですよね。
こちらのサイトでは琴と箏が混じってます。申し訳ないです。
覚えるのに大変だった楽器の漢字。なんて読むか、どんな楽器かわからず頭に入ってこない漢字で難しかったです。お雛様で飾られているお人形さんの持っている楽器など見ていただいたらわかりやすいかもしれないです。
弦楽器
和琴、一弦琴、八雲琴、箏、楽箏、十七弦、琵琶、三味線、胡弓、大正琴、玪琴(かんきん)
管楽器
- 横笛 神楽笛、狛笛、竜笛、能管、篠笛
- 縦笛 尺八、笙(しょう)、篳篥(ひちりき)、一節切
打楽器
楽太鼓、締太鼓、三鼓(さんのつづみ)、鐘、銅鐘、鈴、笏拍子(しゃくびょうし)、鞨鼓(かっこ)、鉦鼓(しょうこ)
洋楽器の種類
弦楽器
- 弓でこする(擦弦楽器) ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバス
- 弦をはじく(撥弦楽器) ハープ、ギター、マンドリン
管楽器
- 木管 ピッコロ、フルート、クラリネット、オーボエ、ファゴット
- 金管 ホルン、トランペット、トロンボーン
打楽器
ティンパニ、木琴、鉄琴、チャイム
(音の高さの決まらないものータンバリン、シンバル、タイコ、カスタネット、トライアングル)
鍵盤楽器
ピアノ、パイプオルガン、ハモンドオルガン、アコーディオン
箏の各部位の名称
弦の名前の由来
13弦の弦の名前は、唐楽士(とうがくし)の狛近真(こまちかざね)著による一番古いとされる雅楽の三大楽書中の一つの教訓妙(1233年)に書かれていて、
一 | 二 | 三 | 四 | 五 | 六 | 七 | 八 | 九 | 十 | 斗 | 為 | 巾 |
仁 | 智 | 礼 | 儀 | 信 | 文 | 武 | 斐 | 蘭 | 商 | 斗 | 為 | 巾 |
現在残っているのは、斗、為、巾です。
「君が代」の作曲者・林廣守さんや雅楽演奏家の東儀秀樹さんはここの出身です。
箏の各名称
① | ② | ➂ | ④ | ⑤ | ⑥ | ⑦ | ⑧ | ➈ | ➉ | ⑪ | ⑫ | ⑬ |
龍頭 | 海 | 龍角 | 枕角 | 龍舌 | 龍眼 | 雲角 | 柏葉 | 尾布 | 龍尾 | 龍甲 | 大磯 | 龍腹 |
箏は中国から伝わり、中国では龍を貴び、箏は貴い楽器とし龍を型どり、かく部分に龍名がついています。木の年輪もなんだか鱗のようにも見えませんか?
奈良時代から伝わって受け継がれている邦楽器。大事に守って継承してる方、少し現代風を取り入れて演奏されている方様々いらっしゃいますが、音を伝える、奏でるという意味で私も少し役立てれたらうれしいです。
琴の絃は、座って上から一、二、三、四、五、六、七、八、九、十、斗(と)、為(い)、巾(きん)と呼び、それぞれ調子によって音階が決まってます。 一の絃の音を基本に調子を合わせていきます。 三味線や尺八などと一緒に演奏するときは、琴の[…]